ふたりで話し合った結論だから
「壱成、あのね…
あたしたちが付き合ってるってこと
誰にも知られたくないの
もしばれたら
壱成が大変なことはもちろんだし、
あたしもその事に関して
質問攻めに合うのは嫌なの…
だから秘密にしてくれる?」
「やっぱ、雅と俺って似てるな
俺もそれ考えてたんだ
俺にキャーキャー言ってる女が
うるさくなるのは当たり前だし
そんなことしてたらおまえが焼きもちやくしな
それに、
雅自身も純粋な乙女を
演じないといけないだろ?
俺は今までのおまえのキャラを壊すなんて
したくないから
なんか秘密の関係ってスリルあるな」
「スリルって……
まあとにかくあたしたちのことは
誰にも言わないでね!
あと、ありがとう
あたしの気持ち分かってくれて」
やっぱり壱成は何でもわかってくれる
あたしね、
壱成が誰にも会わないように
わざと裏道通って帰ってるの気づいてたよ?
言葉にはしないけど
優しさが伝わってくるの
これからもこの先も
あたしたちは秘密の関係

