その時。 翔の瞼がゆっくりと閉じ、握られていた手がすとんと地面に落ちた。 「翔…?翔!翔っ!」 翔が死んじゃ…やだ。 死んじゃやだよ…!! 私のせいなのに。 翔の代わりに私が死ねばよかったのに。 地面には血だまりと私と翔の涙の跡が残っていた。