「ん?」 大きな声をあげちゃった! でもずーっと聞こうと思って忘れていたこと。 「名前…なんていうの?」 「俺?」 「うん」 「桐生」 桐…生くん。 「ありがと!じゃあ、おやすみ?」 「ん。おやすみ」 街灯の光で桐生くんの影が びよーんと伸びていた。