「近くで歩いてたら“ガシャン!”って大きな音がして」 大きな音…? あ、確かボーっとして脚立にぶつかったんだっけ。 「ホントに大丈夫?」 「…?」 「泣いていたから…」 「え…?」 蟀谷のあたりを触ると 涙の跡が残っていた。