「お兄ちゃんご飯たべよ?」
「おうっ」
お兄ちゃんは私の頭をポンポンッとなでて離れた。
そこに、お母さんがはいってきた。
「まだできてないの?早くしなさいよね。
あら、瞬くん!おかえり。疲れたでしょ?
座って待っててね。」
私とはあきらかに違う態度に
嫌でも気づかされるお母さんのきもち。
「お母さん、そんないいかたしな「よーしっ、ご飯食べよっか。お兄ちゃん。」
反論しようとしてくれたお兄ちゃんの言葉をさえぎる。
「私は大丈夫だよ?」
小さな声でお兄ちゃんに伝える。
「瑠華…」
お兄ちゃんに笑顔を向けて、ご飯を並べる。
私は大丈夫。
そう心にいいきかせた……
