ー恐いしヘンな格好だし。まるで時代劇みたい……ここって太秦?いやいや、公園だったハズだし…………ー
「総司!怪しいやつに聞かれるだろうが!ほいほい名前呼ぶんじゃねえ!」
「そんな土方さんだって僕の事呼んでるじゃないですか?」
ー…………夢?そっか、雷のショックで気を失ったんだ。早く目覚めなきゃ!ー
これは夢だと判断した叶は、土方と沖田には目もくれず、辺りをキョロキョロと見回す。
周囲に買い出しした荷物が散らばっている事に気付き、それを拾い始めた。
「おい、お前!何してやがる!」
土方が行動を始めた叶を制する様に刃を向ける。
「え…………?」
「勝手な行動を取るんじゃねえ。」
その威圧感に拾い始めた荷物がバサッと手から落ちた。



