沖田に半ば引き摺られながら落雷したであろう竹林を目指す。

叶の時代ではない事が容易に想像できる景色。

叶の体力も限界に近付いた頃、竹林へと辿り着いた。



「こんな処でどうしようって言うんだ?大体真っ暗で何も見えやしないぞ。」



途中から追い付いていた原田が呆れた声を出す。



「うん、まあ、分かりきってた事だよね。」



沖田は鼻で笑う。


ー……そんな……そうか、こんなに暗いものなんだー


意気消沈する叶。

ふとスマホがある事に気付く。


ーそうだ!懐中電灯アプリがある!ー


ポケットのスマホを取り出して懐中電灯アプリを軌道させた。