男の腰には先程の二人と同様に刀が下げられていた。 その刀に男の手が掛けられると、子猫はまるで叶を守るかの様に男に向かって飛び掛かった。 「なっ!」 刀に掛けられた手の甲を微かに傷付けられた男は逆上する。 「猫の分際で!」 刀を抜き、子猫に向かい振り上げる。 「やめてーっ!」 叶は必死に飛び出し、男の足を掴む。 「貴様から先に死にたいのか!」 その怒りの先が叶へと向けられ、男の足元に在る叶へと刃が降り下ろされる。 ー死ぬー ここで自分の人生は終るのだと、叶は固く目を閉じた。