「昂、別れて」

何時もと変わらない
休日の午後、俺、守藤昂は
三年付き合った同性の恋人に
別れを告げられた。

俺は何かしただろうか?

「いきなりどうしたんだよ……」


好き人が出来たのか?

いや、遼の性格なら前以て言うはずだ……

じゃぁ何だ?

此処最近、喧嘩もしてないよな?

原因が見当たらない……


「ごめん……

今は言えないんだ」


"今は"?

これは、
何かあるらしい……

「分かった、
"今は"遼の言う通り別れてやるよ」

俺の言葉を聞いてホッとした
顔をしたのを見逃さなかった。

ごめん。

そう言って部屋を出て行った。

さてと、俺達を別れさせた原因を探るとするか。

そして、何時か遼を迎えに行こうと
心に決めてパソコンを起動させた。

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原因を追求した‼

俺は遼の叔母を精神的に追い詰め遼を迎えに行った。

その数ヶ月後、俺と遼は二人っきりで
森の奥にある教会に来ていた。

二人きりの指輪交換だけの結婚式を挙げた。