「体調は、どう?」
朝食を口にしながら、久馬くんがさりげなく聞いてきた。
「元気だよ」
「そっか」
「そろそろ入院準備しないとなぁ…」
ベビーベッドにベビーバス。肌着やオムツ、お洋服…。その他、赤ちゃんが産まれて必要なものはすべて揃えたのに、自分の準備はまだだった。
「足りない物、買いに行くか!?」
久馬くんがそう言ってくれたから、2人でショッピングにでかけた。
今日も、運転中にずっと手を握ってくれていた。
「久馬くん、欲しいものない?」
「オマエのものを買いに行くんだろ?」
「そうだけど…もうすぐ誕生日だから」
「気にするな」
毎年、誕生日プレゼントは『気にするな』。久馬くんは、いつもそう。
久馬くんの誕生日は、結婚記念日。彼が忘れないように、私が決めた。久馬くんの誕生日と結婚記念日を祝って、ケーキを食べるのが恒例だ。その時に、私が選んだものをプレゼントする。
『ありがとう』
喜んでくれているのかわからないけど、そう言って受け取ってくれる。
でも、今年は出産予定日が近いから、誕生日当日にお祝いしてあげられるかわからない。
「ねぇ、お揃いで何か買おうよ。何がいいかな」
朝食を口にしながら、久馬くんがさりげなく聞いてきた。
「元気だよ」
「そっか」
「そろそろ入院準備しないとなぁ…」
ベビーベッドにベビーバス。肌着やオムツ、お洋服…。その他、赤ちゃんが産まれて必要なものはすべて揃えたのに、自分の準備はまだだった。
「足りない物、買いに行くか!?」
久馬くんがそう言ってくれたから、2人でショッピングにでかけた。
今日も、運転中にずっと手を握ってくれていた。
「久馬くん、欲しいものない?」
「オマエのものを買いに行くんだろ?」
「そうだけど…もうすぐ誕生日だから」
「気にするな」
毎年、誕生日プレゼントは『気にするな』。久馬くんは、いつもそう。
久馬くんの誕生日は、結婚記念日。彼が忘れないように、私が決めた。久馬くんの誕生日と結婚記念日を祝って、ケーキを食べるのが恒例だ。その時に、私が選んだものをプレゼントする。
『ありがとう』
喜んでくれているのかわからないけど、そう言って受け取ってくれる。
でも、今年は出産予定日が近いから、誕生日当日にお祝いしてあげられるかわからない。
「ねぇ、お揃いで何か買おうよ。何がいいかな」