ドキドキしながら、返事を待つ。


「………。赤ちゃんってどこの?」


黙って久馬くんから離れた。


「誰か、出産予定の人いたっけ?」


「赤ちゃんが産まれたんじゃなくて!できたの」

「だから、誰の?」


「私とアナタの!!」


赤面しながら、強い口調でいった。


「えっ!?」


久馬くんは、私の足の先から頭の先まで見てから間のぬけた返事をした。

「ぜんぜん、気がつかなかった…」


「まぁ…見た目はわかんないよね。私も、生理がこなくなったことを言わなかったし…」


「そっか」


そう言うと、リビングに入っていった。


えっ?


少しは喜んでくれると期待したのに『そっか』だけ!?