「航はシンクロやらないのかしら…。」
「バスケ、やってるからやらないんじゃないかな?」
「…でもシンクロしたいみたいじゃない?柴田くんの家のプール借りてるって、話聞いたし、あの子、未だにシンクロ関係の本とか買ってたし…」
…そんなことするなら、シンクロに戻ればいいのにって思うあたしがいる。でも、口には出せないだろう。どう伝えればいいのかわからないや。
「水瀬行くって言った時も、散々湧泉勧められたのに、シンクロしたいからって言い張っておいて、入学してすぐバスケ部入っちゃうし…。なんだかおかしいわよねぇ。」
「シンクロ部…水泳部、プール占拠されてて。ろくに練習できる場所ないみたい。正直、上手じゃないから、」
わざわざ借りてシンクロをしてる。借りるのにだってお金はかかる。
「…そうなの。…くんの頃が全盛期だったのね。」


