そうだ、シンクロといえば女子のイメージが強く、なかなか男子でやってる人は見かけない。
世界大会はあるけれど、日本で数多くの大会があるかと問われればどう答えればいいんだろう。
「バスケ部で実績を出せるならそっちの方がいい。それでも、あいつ諦めたふりしながら諦められないんだよね。多分。」
諦めてほしくない。ふと、そう思った。違う…きっといつも思ってる。
「……泳ぎたいな…。」
運動は苦手だし、泳ぐのも速くないけれど、ただあの水の感覚が好きだった。足や手によってできる水の音と息遣いと、あの空間が好きだった。
「柴田くんとこのプールでしょ?航借りてるんだし、その時に一緒に借りたら?それで仲直りしなさい。」
私は喧嘩の仲裁まではしません!と豪語されて、布団にくるまる。
私も、見ていた漫画を元に戻し布団にくるまったのだった。


