「深海のためを思って言ってるんだからな。わかってんのか?」
「…あたしの為を思ってくれるなら、そう言う事いうのやめて!あたしは航ちゃんの幼なじみだけどそれ以上でもなんでもない!」
なりたいよ、それ以上の存在に。なれることならなりたい。
だけど、わかってるんだよ。無理だってこと。それならせめて、航ちゃんが好きなことをやれる場所を作りたかったんだよ…
「ご、ごめん言い過ぎた。登ちゃん!どこがわからないの?」
航ちゃんの前から逃げるように去るしかなかった。それ以外にあの場をすり抜けるいい方法があったなら誰か教えて欲しい。
「…深海ちゃん、わっくんと喧嘩?」
「あ、うん…。」
「わっくん、不安みたいだよ。飛べないこと。ぁ!ここ!わかんないとこ!」
少し静かだった口調が一気に明るくなる。
航ちゃんが、不安?そんなわけないでしょ、といいかけてやめた。


