飛べないイルカ


「お邪魔します。」

「あら、深海ちゃん、航は一緒じゃないの?」

「え?ぁ、私部活に入ったから。」

だから帰る時間が違うんだよって、告げる。

「そう。航、今日は遅くなるらしくて、先にご飯食べててって言われたから、深海ちゃん、お風呂入ってらっしゃい?荷物は水希の部屋に置いとくわ。」

「うん、ありがとう。」

私は素直にその言葉に甘えることにする。

もうそろそろ、19:30だもんね。

水希ちゃん…いるかな?

「水希ちゃん。」
「…深海?どうかした?」

「あのね、お風呂一緒に入らない?」

水希ちゃんは、笑顔で頷いてくれた。

何かあるたびに、一緒に入ろうって言ってるから水希ちゃんは、わかってくれてる。

何も聞かずに渡しを安心させるような笑顔で頭を撫でてくれる。