飛べないイルカ


このプールから家までダッシュ。

そんなに遠くない距離。

「ただいま。」

そう呟いて家に入る。あれ、返事がない。

お母さんも、お父さんもいないのかな?

「深海?お前今日も、水希のところに泊まるはずじゃなかったのか?」

「…お兄、ちゃん。」

急いでメールを見て見る。ぁ…

航ちゃんの家…泊まりたくないな。

でも、航ちゃんの家じゃないと女の子いないんだっけ。波流は一人っ子だし、海渡は弟しかいないし。

「今日は家にいるか?俺、部屋からでて来ないからさ。」

本当はそうしたい。でも、そうすると、私のせいでお兄ちゃんが怒られちゃう。

それだけは嫌だ、

「航ちゃんの家行くよ。」

じゃないと、ね。