飛べないイルカ


「はい!そうです!」

「バスケ部なのに、よくここで見るんだよな。」

!海渡たちにバレたらやばい。

「多分基礎体力作るのに泳いでるんだと思いますよ」

柴田先輩が適当に返す。

「だったら、こっちのプールで泳がなくても、」

「波流は、航ちゃんは、一人が好きだからだと思います。」

まぁ、波流じゃなくてもそう思うだろうな。

航ちゃんのことを、よく知ってる人なら。

「さて、早く戻ろう。」

棗先輩は、無理やり自分の中の疑問を断ち切ったようだった。

「深海ちゃんは、こっちから出ていいよ。一緒に行ったらシャワーで制服濡れちゃうから。」

昨日も来たからそんなことわかってるのに、それを言わないのは、海渡や、波流、先輩達にばれたら困ることがわかってるからなのかな?

まぁとりあえず返事だけしておこう。

「はい。」