飛べないイルカ


曲も終わり、先輩たちがプールから上がる。

「先輩。マネージャー希望します。」

この、男子シンクロ部のマネージャーとして、この三人を支えたい。

私は素直にそう思ったんだ。

「…!いいのか…?」

「はい。やらせてください!」

海渡と、波流、それに、航ちゃんにはない魅力だ。

海渡と波流は、顔を見合わせて頷くと、にこりと微笑んだ。

「俺たちも仲間に入れてください。」

私たちは男子シンクロ部に入ることを決めた。

「んじゃ、早速自己紹介でもしようか。」

そう言って、にこりと先輩も笑った。

「俺は、神崎棗(カンザキ ナツメ)。3年。名字はやめてくれ。」

そして、次は黙ってた人、

「保科、新(ホシナ アラタ)。1年D組。」

1Dって、隣の隣だから波流のクラスとの体育合同クラス…だよね?

考えている間に広瀬くんの自己紹介。

「広瀬聖也(ヒロセ セイヤ)。1B。よろしく。聖也でいいよ。」

それから、まずは、海渡に話が振られる。

「潮田海渡(シオタ カイト)。1Bっす。」

それから、波流。

「海風波流(ウミカゼ ハル)です。」