「利恵?」
「どした?」

青ざめたまま固まっている。

「利恵??!」

みんなの大きな声での呼びかけに気づいた。

「あ…。」
「どしたの?」
「いや…うん。なんでもない。」

青ざめた顔で笑う利恵に不信感を抱いた。
なにか、変だ。
いつもと違う。

「利…」

キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムがなった。