岡田に連れられ人のいない教室まで連れて来られた。

岡田
「お陰様でまた変な噂がたつよ」

小山
「岡田先生、谷口と荒木って」

岡田
「小山なんかに取り憑かれたか?
 
 なんか変だぞ?

 だから妖怪探しなんてやめろって言ったのに」

小山
「生きてますよね?」

岡田
「いや死んでるけど」

小山
「あれ?いや、でも」

 いつもポーカーフェイスの岡田が目を見開いた。
 
 これも事件であった。

岡田
「お前あいつら死んでるって知らなかったのか?」

小山
「えーーー?」

岡田
「てっきり知ってると思ったぞ」

小山
「えー?えあいはうお」

岡田
「落ち着け」

小山
「はあはあはあ、てか岡田先生は知ってたんですか?」

岡田
「ああ、顧問だったからな、というか有名な話だぞ?

 当時の担任は責任とらされて飛ばされたし、苛めてた奴らは何故か鬱になって学校やめたし。

 俺がいじめっこを凝らしめたから学校やめさせられたって嘘の噂も知らんのか?」

小山
「言って下さいよ、二人に取り憑かれてるじゃないですかー」

岡田
「取り憑かれる?

 いや、いいやつらだったからな、何言ってるんだ?」

小山
「…」

岡田
「大丈夫か?」

小山
「てか先生幽霊信じてます?」

岡田
「だからどうしたんだ?」

小山
「くそー!

 あいつら死んでるけど生きてるんです!

 生きてないけど!

 一緒に妖怪探してたし!

 見つけたんです!」

 私は益々パニクって、叫び教室を飛び出した。