トンネルが出来たからであろうか、ほとんど誰も通る事のない舗装された山道を私達は進んだ。
秋風は渓谷を涼やかに吹き抜け、綺麗な空気は美味しかった。
途中みんなでサンドイッチを楽しく食べてしばらく歩くと目的の場所についた。
昔と同じように半端な家の形をしたコンクリートには至るところから雑草が生えている。
一見してノスタルジックな雰囲気であった。
荒木
「なんか綺麗なところだなー」
谷口
「妙だな、放置されたとはいえ、管理者の連絡先がない」
荒木
「潰れた不動産会社とちゃうかな?
昔はいっぱいあったんやろ?」
谷口
「確かに、バブル時代に家を建てまくってたからな」
小山
「建ててる最中にバブルが弾けて建設が止まったとか?」
荒木
「場所も場所やし、うやむやになったんかな」
谷口
「エース、問題の場所は何処だ?」
私が指さした先は二軒のコンクリート壁に遮られて光が届いていなかった。
両隣の家の廊下のように奥まで続きどん詰まりには同じくコンクリの壁が見える。
この綺麗な風景で一ヶ所だけ異様な暗さの場所であった。
荒木
「ゴミ捨て場かな」
谷口
「雰囲気あるなー」
小山
「暗いね、懐中電灯持ってきたら良かったわ」
谷口
「まあ持ってきてるんですけどね」
そういうと谷口は鞄から大きめのライトを取り出した。
荒木
「新しい奴だ。前のはびびったからな」
小山
「用意いいねって、前のって?」
荒木
「前のは探検してる最中に電池が切れてパニクったんだよ」
谷口
「今度のは良いやつだし電池も新品だ」
小山
「逆にそれで明かりが消えた方が怖くない?」
荒木
「そんな事いうなよ!」
谷口
「フラグが立つだろーが!」
小山
「じゃあ荒木さんお願いします」
荒木
「てか荒木ってだれ?」
荒木は額に手をかざし辺りを探す仕草をした。
小山
「ゼロさんお願いします」
荒木
「そーだよ。
ちゃんと呼べよな」
谷口
「足を引っ張るなエース!」
小山
「分かったって」
荒木を先頭に三人は暗い通路に恐る恐る進んで行った。
秋風は渓谷を涼やかに吹き抜け、綺麗な空気は美味しかった。
途中みんなでサンドイッチを楽しく食べてしばらく歩くと目的の場所についた。
昔と同じように半端な家の形をしたコンクリートには至るところから雑草が生えている。
一見してノスタルジックな雰囲気であった。
荒木
「なんか綺麗なところだなー」
谷口
「妙だな、放置されたとはいえ、管理者の連絡先がない」
荒木
「潰れた不動産会社とちゃうかな?
昔はいっぱいあったんやろ?」
谷口
「確かに、バブル時代に家を建てまくってたからな」
小山
「建ててる最中にバブルが弾けて建設が止まったとか?」
荒木
「場所も場所やし、うやむやになったんかな」
谷口
「エース、問題の場所は何処だ?」
私が指さした先は二軒のコンクリート壁に遮られて光が届いていなかった。
両隣の家の廊下のように奥まで続きどん詰まりには同じくコンクリの壁が見える。
この綺麗な風景で一ヶ所だけ異様な暗さの場所であった。
荒木
「ゴミ捨て場かな」
谷口
「雰囲気あるなー」
小山
「暗いね、懐中電灯持ってきたら良かったわ」
谷口
「まあ持ってきてるんですけどね」
そういうと谷口は鞄から大きめのライトを取り出した。
荒木
「新しい奴だ。前のはびびったからな」
小山
「用意いいねって、前のって?」
荒木
「前のは探検してる最中に電池が切れてパニクったんだよ」
谷口
「今度のは良いやつだし電池も新品だ」
小山
「逆にそれで明かりが消えた方が怖くない?」
荒木
「そんな事いうなよ!」
谷口
「フラグが立つだろーが!」
小山
「じゃあ荒木さんお願いします」
荒木
「てか荒木ってだれ?」
荒木は額に手をかざし辺りを探す仕草をした。
小山
「ゼロさんお願いします」
荒木
「そーだよ。
ちゃんと呼べよな」
谷口
「足を引っ張るなエース!」
小山
「分かったって」
荒木を先頭に三人は暗い通路に恐る恐る進んで行った。

