かくれんぼ


世に言う現代っ子。

ケータイばかり見て、世の中の子供たちの学力が下がってる。

なんて。
私が言えるわけでもないけれど。

私だってケータイは触ってるし、むしろトークを見ないとケータイ重くなっちゃうから見ないとめんどくさいんだよね…。

「ふぁー…眠い~」

私は彩佳に返信して、学校の用意をするために自分の部屋をでた。

「おはよ」

母が作った美味しそうな味噌汁とご飯と目玉焼きがテーブルに並んでいるイスに座った。

「ねぇ!おねぇちゃん!!いま話題の怖い話しってる?」

妹の美結がケータイをカチカチとしながら話しかけてきた。

「なにそれ~、またその手の話?」

「あのさー、なんかインターネット上で話題なってるんだけどさ!メールがね来るとヤバイんだって~!!」

美結の言葉はいつも足りない。
これだけでわかったら私天才じゃん…!

「意味わかんない…」

「だーかーらぁ!「ほら、美結!ねーちゃんは中学校なんだから早いの!邪魔しちゃだめよ」

なにか言いかけたのを母がとめた。

「っるさいなぁ…」

パタンとケータイを閉じると美結はもくもくとご飯を食べ始めた。