「応答、無いよ.....」
わたしはもう、涙が止まらない。
「馬鹿、ココで泣くな。
行くよ」
朝比奈さんはドアを強引に開けて
私を引っ張って中へ入った 。
静まりかえる家の中....
カチ、カチ、カチ、...
条理に動く時計の音しか聞こえない。
「優希の部屋は何処?」
朝比奈さんはゆっくり尋ねた
「2階です」
わたしはもうただひたすら
優希が生きていることを 祈った。
もしかしたら 出かけてるかも知れないし
寝てるかも知れないよね?
彼が死んでるなんて事....ありえない
それだけは どうか 神様
ななちゃん....やめて。
