「そーなんだ…えへ…良かった♡」
ひそりと微笑む夏音ちゃんは可愛い。
「ま、そーゆーことだから、大丈夫だよ!それより、なんでそう思ったのか知りたいなぁ」
あたしが言うと、夏音ちゃんはケーキを食べてた手を止めた。
「今日のバイト…仲よさげだったから、つき合ってるんじゃないかってみんなが言ってて…」
…みんな?
何人の人に今日は勘違いされたのかな…
どーしよ、王子は、王子様♡だから、
ケンカ売られるかな…
「みんなっていうのは…」
せめて違う学校でありますよーに!
あたしのそんな願いはむなしく、
「西条学園、ファンクラブのみんなです」
……ファンクラブ…
存在してたのか……
そーいえばそんなこと大河くん言ってた…