「ありがとうございました」
「いらっしゃいませ!ご注文はお決まりでしょうか?」
「お待たせいたしました。」
……やばい、かなりの肉体労働だよぉ…
「大丈夫か?」
王子があたしの頭に手をポンとおいた。
ーーードキッ…
片桐くん、優しいな……
あたしは、ドキドキいってる自分の胸を見た。
…あれ?
「大丈夫、ありがと!」
あたしは自分の胸を抑えてみた。
今…片桐くんに手を乗っけられた時……
そこまで考えて、あたしは首を振った。
「気のせい、気のせい!集中!」
あたしは再び自分のほっぺをパチンと叩いた。
きっと、いつもクールに女子あしらってる王子が優しいことしたから、びっくりしただけだよね?