【完】貧乏な王子様!?





「お前、自分の身分自覚して「大丈夫!」


少しなら平気だもん!


「片桐くん、いつシフト入ってますか?」


「次は明後日かな?ちゃんとバイト代出すから安心してね!」


「はい!楽しみにしてます!」



あたしは、店長さんにさよなら言うと、
片桐くんと一緒に帰路についた。





「バイト楽しみ!店長さんもいい人だし
、片桐くんもいるし!」



「お前さ…なんで引き受けたわけ?」

「え…「バイトって、そんな甘くないわけ。結構重労働なの。そこらのお嬢様ができるようにはできてないの」


…イラッ


ちょっとさ…王子?

いくら王子でも言っていいことと悪いことあるんじゃないの?



「片桐くん…あたしは「心配なんだ」



……は?




「だってバイト初心者がいきなり接客業はキツいだろ?しかも、お嬢様だし」



「お嬢様いうなっ!」


あたしは駅のホームであることさえ忘れて声を上げていた。




周りも、もちろん王子も驚いていた。




「あたしは、社会に出てもいいように、毎日徒歩30分くらいで学校行ってるし、
周りにお嬢様なの言ってないのは、特別扱いに慣れないためなの!」