うぅ…

女は気合いだぁーー!!


あたしはその輪の中に飛び込んだ


……が、「邪魔よ!」


突き飛ばされた。


「きゃっ!」

やばい、運が悪かった。


階段の近くでたむろってた王子たち。

あたしは突き飛ばされた勢いで、階段へ飛んでいった。


「きゃ…」


観念して目を閉じて、身体にくる衝撃を待った。


…もう、今日一日で2回も死にそうになるなんて…運なさすぎだよ、あたし…


その時、あの登校中と同じように、誰かがふわりとあたしを包み込んだ。



そっと目をあけると…


「か、片桐…くん」