「…蒼くん?」 ぼやっとする意識のなかであたしはその名前をよんだ。 「歩香…。目覚めたか??」 心配そうに覗き込む蒼くん。 「うん。迷惑かけちゃってごめんね。」 「いや、平気。なぁ…ごめんな?それ。 さすがに着物のままは…って思って…。」 蒼くんに指をさされて自分の身体をみると 見たことのない、少しだけ大きいTシャツ をきていた。 「…え。」 蒼くんの顔をみてすべてを悟った。 「…蒼、くんっ。き、着替え…」 「…わりぃ。」 …着替えされられちゃったの? …蒼くんに? …えぇ!?!?