【完】貧乏な王子様!?




菜子…いきなり真っ青になってそんなこといって…どーしたんだろ?


「ほんとにほんと?」

なんで、そんなに…


「ホントだよ?じゃなきゃ、こうやって捜すわけないよ」



菜子は肩を落として、クッとあたしを睨むと、あたしの肩を掴んだ。



「あんた、きっとその人はー「きゃーー」


菜子の声は悲鳴によってかき消された。