あたしは広い広間にずらーっと並ぶ机に、一人、座って朝食をとる。


「こちらが、オムレツでございます」


コトンっと執事は料理をおくと、早々と去っていく。


あたしは、朝食をほうばって制服に着替えた。



「いってらっしゃいませ、お嬢様」



あたしは歩いて学校へいく。

普通のお嬢様なら、高級車に乗っていくだろう。ただ、あたしはみんなと対等に見られたくて、普通に通学している。

だから、高校も一般校。

そして、誰もあたしがお嬢様なんて…





…知らない。