「ただいま。」 「おかえり。雨漏り大丈夫だった? にいちゃ…」 部屋から出てきた碧は絶句した。 そりゃそうだ。 着物姿の女性を連れ帰ったんだから。 「兄ちゃん…その人…。」 青ざめている碧に、俺は冷静を装い、 「悪い、湯沸かして。」 といった。 一番テンパってるのは、俺なのに。 碧は、 「うん」 と迷わず言うと台所へ向かった。