「歩香…?」 それは、俺のボロアパートの階段下に 佇む、愛しい姿だった。 歩香は、俺を見ると名前を呼んで抱きついてきた。 着物姿だった。 震えてる歩香の身体をそっと抱きしめ返すと、歩香は意識を失った。 「…歩香?」 だからその小さな身体を、俺は抱きかかえ家に戻った。