俺は、歩香を送り届け1人で歩いていた。





「蒼~」




後ろからきた大河のとなりには、夏音とかいう女がいなかった。





そう、いなかったんだ。






「なに、お前…。フられたの?」






「はぁ?違うし。夏音の家、もう送ってきたしー」







あぁ、そうかい。
 



つまり、俺と同じで…こいつも1人か。







「…帰ろーぜ、大河。」





周りは住宅地で、今は夕方。たくさんの
子供が遊んでいる。