「寒いよ…。」 そう言ってさらに縮こまったとき… 「…歩香?」 愛しい、あなたの声が聞こえたの。 「あ、おぃ…くん。蒼くん!」 あたしは彼に飛びついた。 「おわっ、って歩香、なんだその着物」 …よかった。 蒼くんにまたあえたよ。 …よかった。 そして、あたしは蒼くんの暖かい身体の中で意識が途切れた。