「ただいま~。」
「お帰りなさいませ、お嬢様。」
またまたズラッと並ぶメイドや執事。
「…ただいま。お父様は何処かわかりますか??お客様が見えていまして。」
「ご主人様なら、多分自室に。」
「ありがとう。」
あたしは、鈴村くんの手をひいて、
家の中を歩く。
「ホントにお嬢様だったとは…。」
鈴村くんは周りを見ながらいっている。
…あたしのお父様が、鈴村くんになんの用かな…。
っていうか、鈴村くん。さっきから、歩香って呼ぶ前に、M音入ってるんだけど。
「言っとくけど、村瀬じゃないから。」
…村瀬って言いそうにならないで。
思い出すから。



