【完】貧乏な王子様!?






「…蒼くん、鈴村くん見てるよ…?」




と、言いつつもあたしも蒼くんの服をぎゅっと掴んだ。





蒼くんはそんなあたしをみてクスッと笑うと、あたしの耳元で囁いた。





「いい…見せつけてやってるんだから。」





あたしはそのセリフに真っ赤になった。





「お前、すぐ赤くなるな。」



「そ、そんなことないもん!」



「リンゴちゃんって呼ぼっか??」


「やめてー。そんなネーミングセンスのないあだ名ー…!」




あたしと蒼くんが言い合ってると、不機嫌な声が聞こえた。