「歩香の家、行くんだ。」 …は? 「待って。真顔で言われても困るよ。 なんで家くるの?」 蒼くんなんて鈴村くん睨みつけてる。 「いやさ、歩香の…いや、神無月さんのおじさんに呼ばれてんのよ。」 「なんでっ!?」 鈴村くんとお父様、関係ないでしょ…? 「だって俺ら…」 鈴村くんはそこまで言うと、ぴたっと止めた。 「俺ら…?」 だけど、鈴村くんはクスッと笑った。 「…やめとくよ。楽しみはあとでに、 とっておかなくちゃ…」