【完】貧乏な王子様!?





「歩香の家、行くんだ。」





…は?





「待って。真顔で言われても困るよ。
なんで家くるの?」




蒼くんなんて鈴村くん睨みつけてる。




「いやさ、歩香の…いや、神無月さんのおじさんに呼ばれてんのよ。」





「なんでっ!?」





鈴村くんとお父様、関係ないでしょ…?






「だって俺ら…」




鈴村くんはそこまで言うと、ぴたっと止めた。




「俺ら…?」




だけど、鈴村くんはクスッと笑った。




「…やめとくよ。楽しみはあとでに、
とっておかなくちゃ…」