【完】貧乏な王子様!?





「っていうか、見てたんだ。」



「ちらっとだけだよ!」



真っ赤になる蒼くん。



「あはは、蒼くん、好きだよ。」



思わず出てしまった言葉に、あたし自身も蒼くんも真っ赤に、なる。




「あ…ごめん。」



あたしは思わず口をおさえる。




「いや、俺もーーー…」



蒼くんが言いかけた時、ドタドタと階段を駆け下りる音が聞こえた。