「っていうか、見てたんだ。」 「ちらっとだけだよ!」 真っ赤になる蒼くん。 「あはは、蒼くん、好きだよ。」 思わず出てしまった言葉に、あたし自身も蒼くんも真っ赤に、なる。 「あ…ごめん。」 あたしは思わず口をおさえる。 「いや、俺もーーー…」 蒼くんが言いかけた時、ドタドタと階段を駆け下りる音が聞こえた。