【完】貧乏な王子様!?




「えーっ!イケメンに助けられた!?」


学校に着いて、菜子に話した。


「いーなー♡イケメン」

いや、誰もイケメンなんて言ってないんだけど…
しかも、ばーかっていうやつは心が汚いだろっ!!


「見ず知らずの人を助けるってだけで、いい人なんじゃないの?」

「うっ…」

確かに菜子のいうとおりだと思う。

いくら、ばーかと暴言吐かれても、あの人は身を挺してまであたしを守ってくれたわけで…


いつか…また会ったらお礼言おう…


「ねぇー、制服みてないの?同じくらいだったんでしょー?」

菜子は身を乗り出して聞いてくる。


あれ?たしか制服は…

「ここの高校の制服だったよ?」

だから向かう方向が一緒だったわけだし、なんで忘れてたんだろ。


「えーっ、同じ高校!?同じ学年の可能性大★捜そうよ!今日の昼休み!」

「え″」


こうして、あたし達は昼休み、あの人を捜すことになった…