【完】貧乏な王子様!?





「水上公園行くんでしょ。あたし、
歩香ちゃんと行く…!!」



えぇぇぇええ。



驚いてるあたしにはお構いなしに
夏音ちゃんはあたしをホームまで
ひっぱっていく。




蒼くんたちと少し離れたとき、
夏音ちゃんがぴたりと止まった。




「もぅっ…!!歩香ちゃんのばかぁ。
大河くんいるとか、ドキドキ止まらない」



…っ!?!?



「夏音ちゃん、それって…」




「もぅ!ってゆーか前言ったから!!
あたしは、大河くん好きだって…」




夏音ちゃんがそこまで言ったとき、

後ろから、「えっ…」と聞こえた。




あたしたちはその声に振り返った。







「大河くん…今の…」




あたしが言うと、大河くんは申し訳なさそうに、



「ごめん…」




と言った。