【完】貧乏な王子様!?






「蒼くん。」



あたしは蒼くんの袖をひっぱった。


「あり…がとうね」




あたしがいうと、蒼くんはその瞬間、

あたしをぎゅっと抱きしめた。



「おま…それ、可愛すぎ。袖ひっぱって
上目づかいとか、狙ってんの??」




「えっ…//」



顔が赤くなるのを感じた。
ほっぺたには熱がこもっている。



「それ、他のヤツにやるなよ。」




蒼くんがあたしをもっと強く抱きしめる。



あたしもそれに答えるように、蒼くんの
背中に手をまわした。




「しないよ…。蒼くんだけだもん」





あたしたちは道の真ん中、夕焼けの中
キスをしたー…。