触れるだけのキス。
唇と唇がゆっくり離れた。
すごく幸せだった。
けど…蒼くんは…
「蒼くんは、誰にでもキスできるの?」
好きなのは、あたしだけかな。
好きって言ってくれたけど、
あの子とだってキスしてたし…
「歩香だけ。」
「じゃあなんで…あの子と…」
ねぇ、蒼くん、あたし蒼くん信じたいよ。
「実はね…」
あたしは蒼くんからすべて聞いた。
教室であの子に告られてー…
『好きですっ!』
『ごめん、好きなやついるから。』
『神無月さん?』
『うん』
『そぅ。ねぇ、ちゃんと蒼のこと忘れるから…お願い、一瞬でいいの。
抱きしめて…』
そう言われ、蒼くんは抱きしめたらしい。
すると、その瞬間にキスされたらしい。
そこを、あたしが見てしまい…
「そ…だったんだ」
「ホントごめん…」
なんで蒼くんが謝るの…
蒼くん、悪くないよ。



