「あれ?キミ、夏音ちゃんだっけ?」
「う、うん…」
…夏音ちゃんの、好きな人。
夏音ちゃんは、顔が真っ赤になってるし
あわあわしてるし…
「夏音ちゃんさ、熱ある?」
大河くんはそういって夏音ちゃんの
おでこに手をのせた。
「な、なぃ!!大丈夫…//」
あたしは思わずクスッと笑ってしまった。
恋する夏音ちゃんが、あまりに可愛くて。
「んじゃ、俺らバイト中だから。」
「またな」
2人が去ったあと、あたしは夏音ちゃんに聞いてみた。
「…大河くん?」
その言葉に、夏音ちゃんの肩はぴくっと
反応して俯いている。
そして、バッと顔をあげると、
「悪ぃ!?好きなの!!」
と、真っ赤にしていってきた。
夏音ちゃん、おしとやかなイメージだったのに、全然違うなぁ。
でも、こっちのほうが…
「夏音ちゃん、可愛い♡」
「なっ!?!?」
「お互いがんばろーね」
あたしがそういって手をだすと、
「あんたはもう大丈夫よ、絶対」
と、呟いて握り替えしてくれた。
新しい、友達ができました。