車があたしに、向かってくるのがわかる。 けど、あたしの足は金縛りにあったように動かなかった。 …助けてっ! あたしは目を瞑った。 その瞬間、あたしの体はフワッと浮いた。 浮いた、というより抱き抱えられてるみたいだ。 「あぶねぇ~危機一発~」 あたしはおそるおそる目を開けた。 …そこには、キレイな男の人がいた。