「ごめん、歩香ちゃん。
俺、母ちゃん怒ってる……」


あらあら…たしかに遅いもんね。



「車出すよ。蒼くんも、帰る?」



蒼くんは、頷いた。







「じゃあ玄関までだけど、送るね」




そして、部屋をでると目の前にメイドさんの中で一番年寄りな花さんが立ってた。





「花さん??どーしたんですか??」



「お菓子もってきたんだけど…」



花さんはもう年なのに歩香お嬢様といたいとか言ってまだ働いてくれている。




そんな花さんが買ってきてくれたもの。





「行儀悪いけど…車の中で食べるわ。
いただきます」


あたしはそういってお菓子の詰まった袋を受け取った。