【完】貧乏な王子様!?




わずかに焦った歩香。



俺、変なこと聞いちまったか…?


「ねぇねぇ、歩香ちゃん」


大河が、とんとんと歩香の肩を叩く。



「あれって…歩香ちゃんのご両親?」


大河の指の先には、幼い歩香と
2人の夫婦。



歩香は再びビクッと肩を揺らしてから、

「そうだよ」

と作り笑いを浮かべて言った。