それから、歩香の部屋へ行った。 「えっ、部屋なんていーの!?」 なんて大河は喜んでたけど、 やっぱり歩香は危機感が足りない。 さっきもいったけど。 歩香の部屋は、キレイに整頓されてた。 俺の家より絶対に広い部屋。 勉強机とベッドしかない。 強いていうなら、あとクローゼットが あるくらい。 「なんか…生活感ねぇな」 俺がぼそっというと歩香は肩を揺らした。 「そ、そうなの!まぁ、メイドさんたちが掃除してくれるからキレイってことも あるんだけどね」