大河は懲りずにまだ「可愛い~」とか
言ってバラを見ている。



そんな大河を見て、歩香はまたにっこり笑うと逆塚さんに耳打ちした。



逆塚さんは笑顔で頷いてた。


…なにいったんだろ。




「大河くん、そのバラ良かったら差し上げましょうか?」


えっ!と大河が言う。



「黄色いバラ、あたしも大好きだから。
魅力がわかってくれて嬉しいな」



そういって、帰り渡しますねと言う。





…なんか大河に苛つく。

やったぁと喜ぶ大河がムカつく。





俺はイライラ、大河が浮かれながら
超大きい門へ入っていった。