俺たちは、車を降りて絶句した。
「なぁ、蒼。ここ日本か??」
やっぱりここだけ世界観違うんだよなー…
大きな門があって、そこをぬけると
中庭みたいなキレイな道があって、
右の奥には植物園が見えるし、
左の奥には大きな建物がある。
「歩香、あの左奥の建物はなに??」
俺がきくと、
「図書館だよ。」
と笑顔で言われた。
やっぱり…すげぇ。の一言。
さすが世界有数の神無月財閥で。
ふと、大河を見ると、目をキラキラさせて
「蒼!黄色いバラがあるぞ!」とか、
「このサボテン可愛くねぇか!?いって!」
とか。
可愛いからといって、サボテンに
抱きつく心理も読めない。