「外見しか見たことねぇけど。
俺の家じゃ比べものにならねぇ…」



自分で言って、ちょっと落ち込む。

俺が貧乏だと知ってるのは、大河と歩香とあとアイツと…他に誰かいたっけな…??


とにかく、極わずかなのだ。


それと同様、歩香がお嬢様って知ってるのもほんのわずかだと思う。



俺とは、暮らしが違うんだろーな…




すると、大河は、



「早く家つかねーかなぁ」

なんて、ちょっと失礼なことを呟いた。



「歩香お嬢様、つきましたよ」


おぉ…大河が言った直後についた…



そして、俺たちは想像もできないくらいの建物を見ることとなった